短い時間でOK?~HIITトレーニングの現実

こんにちは。ノラフェンリルです。

 

今回はHIITトレーニングの実際の”ところ”についてお話していきたいと思います。

 

いきなり、HIITトレーニングなんて横文字使われても意味分らんという方も

 

いらっしゃるかもしれませんが、

 

HIITトレーニングというのはハイインテンションシティ・インターバルトレーニングの略称です。

 

これは高強度のトレーニングを短時間行うことで、通常のトレーニング以上の効果を

 

短時間で得ることを目的に作られたトレーニング方法です。

 

短時間でより高い運動効果を実現する!

 

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なんか怪しい通販やネットの情報教材ページのようなところにありそうな文言ですね。

 

私は、そんなHIITトレーニングを計らずも続けて来て8年目になります。

 

ネットの情報教材やテレビ番組が唱うような都合の良いトレーニング方法に

 

HIITが本当に当てはまるのか?

 

今回のその現実について私の経験を基にお話できればと思います。

 

では早速始めていきましょう。よろしくお願いします。

 

 

 

1.HIITトレーニングの理屈

 

まず、HIITトレーニングの概要について解説していきます。

 

HIITトレーニングでやることは一言で言えば、無酸素運動。

 

全力ダッシュや筋トレです。

 

そしてHIITトレーニングの目的はこれらの高強度の無酸素運動を

 

ショートインターバルで行うことにより筋肉を酸欠状態に持っていくことにあります。

 

なぜ筋肉を酸欠状態に持っていくことでトレーニング効果が上がるのか

 

それは筋肉の構造によるものです。

 

一口に筋肉と言っても、大きく2種類あり、

 

速筋と遅筋に分かれます。

 

速筋は糖を燃料に動く筋肉で、強い力を出す瞬発力に優れていますが、

 

その強い力を維持させる持続力がなく、すぐにパワー切れを起こします。

 

逆に、遅筋は酸素を燃料に動く筋肉で、パワーはありませんが、

 

持久力に優れています。

 

そして、トレーニングによって力を向上させたり、筋肥大させやすいのは遅筋よりも速筋の方が勝ります。

 

なので、手っ取り早くトレーニング効果を出したいのであれば、

 

なるべく遅筋ではなく、速筋を使ってトレーニングをした方が効果的なのです。

 

 

しかし、人間の身体は速筋よりも遅筋を優先的に使うように出来ています。

 

なので、私達が速筋を効率的に鍛えるためには、

 

遅筋の働きを意図的に抑制し、速筋をできるだけ使うように工夫をする必要があります。

 

そこで考え出されたのがHIITトレーニングです。

 

HIITトレーニングは筋トレ等の無酸素運動を10秒程度のショートインターバルで矢継ぎ早に行います。

 

そうすることで、身体が一息つく時間を制限し、

 

筋肉に酸素が供給されるのを防いでいるのです。

 

遅筋は酸素を燃料に動く筋肉ですから、筋肉が酸欠状態になれば機能させることが出来ません。

 

あえて、息苦しくきつい状態を作って、遅筋を機能不全に追い込んで速筋を機能させる

 

ことで効率のよいトレーニングを実現させる!

 

これがHIITトレーニング・高強度インターバルトレーニングの概要になります。

 

 

 

2.HIITトレーニングとの出会い

 

「短い時間で高いトレーニング効果を実現させる!」

 

「たった1ヶ月で理想の身体を手に入れる!」

 

こんな怪しい唱い文句に騙されるやついるのかよ(笑)

 

はい、ここにいましたw

 

 

上記の文言と私が出会ったのが私が20歳の時でした。

 

そして、なんとも皮肉なことにこの唱い文句が私が筋トレにハマるきっかけと

 

なっていったのです。

 

当時の私は高校時代に帰宅部でろくに運動もしておらず、

 

受験勉強で不摂生なカップラーメン生活を送っていたので、

 

単なる肥満で90キロ近い体重がありました。

 

なので、モテモテボディになれる!という文言にしてやられて

 

2万円ほどの情報教材を購入してしまったのです。

 

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初めて購入した情報教材に書いてあったのは、

 

まさにHIITトレーニングのやり方と具体的な

 

トレーニング方法の写真でした。

 

自宅でもできるという唱い文句とおり、ダンベルを使うだけのトレーニングが

 

いくつか紹介されていました。

 

そこの情報教材に書かれていいた詳細については著作権とかに触れると怖いので書きませんが

 

HIITトレーニングの中でもストッピングというテクニックを利用する方法でした。

 

ストッピングは私の通うジムでも普通にインストラクターが指導している一般テクニックです。

 

筋トレ動作の最後に一番筋肉が収縮する場所で、動作を停止させるテクニック。

 

これがストッピングです。

 

筋肉が一番収縮する場所と書くとなんか難しいという印象を与えるかもしれませんが、

 

具体的には、筋トレ動作範囲の中で一番自分がキツイと感じる場所でストップしてあげるといいでしょう。

 

ちなみに時間としては、10秒~30秒ほど停止させます。

 

ストッピングはHIITトレーニングの効果をさらに引き上げる高等テクニックです。

 

前述したとおり、無酸素運動をショートインターバル(短い休憩)で行うことで

 

筋肉を酸欠状態にするのがHIITトレーニングの手法でした。

 

ストッピングは、筋肉を収縮させた状態を10秒~30秒維持することにより、

 

筋肉の血流を制限することで、筋肉への酸素供給を断つことできます。

 

筋肉をぎゅーっと縮めることで血の流れを制限することができるんです。

 

HIITトレーニングとストッピングを併用することでより、

 

より筋肉を低酸素状態へもっていくことが出来るでしょう。

 

ちなみに、情報教材を購入したばかりの私には、上記のような知識はなかったため、

 

ストッピングがどうして筋肉に効果的な刺激を与えることができるのかどうかがよく分りませんでした。

 

その教材には、ストッピングを利用することで、短時間で筋肉に適切な刺激を送ることができるため

 

多くのセットをこなす必要はなく、たった1セットで筋肉を追い込むことができる

 

としか書いていませんでした(笑)

 

しかもこのトレーニング方法を1ヶ月も続ければ簡単に理想のボディが手に入る

 

とさえ書いてあり、作者の実際の痩せて、腹筋が割れていく写真もついてました。

 

では実際に、HIITを1ヶ月も続ければ、理想の筋肉ボディは手に入るのでしょうか。

 

まあ、結論から言えば手に入らないのですが(笑)

 

次にこの私にHIIT?まがいの筋トレ情報教材を売りつけた作者の種明かしをして

 

いきたいとおもいます。

 

 

3.HIITはあくまで手法

 

私が筋トレ情報教材を購入した当初は、「これで理想の身体が手に入る!」

 

「女性からモテモテになれるゾ!」

 

と鼻息を荒くしながら、トレーニングに励みました。

 

そして1ヶ月後…

 

 

 

ノラフェンリル「何の変化も得られませんでしたー!!!」

 

 

これはマジです。

 

そもそもたった1ヶ月程度で理想の身体になんぞなれるわけあらへんやんけ…

 

筋肉について知識をもった今なら簡単に分ることも

 

当時の私は何にも分っていませんでした。

 

ボディビルダーでいうところの増量期と減量期の概念すら当時はもっていませんでした。

 

ただただ、情報教材の通りになれば、販売者と同じような理想の身体になれると本気で信じていました。

 

まず、種明かしをすれば

 

この手の筋トレ系の情報教材を売ってる人のビフォーアフター画像は

 

必ず太っている状態からどんどん短期間で理想のマッチョに変わっていきます。

 

ボディビルダーの考え方を知っていれば、これは当たり前のことです。

 

まず、筋肉をつけるためには、太っていく必要があるからです。

 

筋肉というのは、つけていく過程で必ず余計な脂肪もついてきます。

 

なので筋肉質な身体になるためには、必ず次のステップを踏みます。

 

細身→筋肉と脂肪をつける→太めの体型→除脂肪→筋肉質な身体

 

このように必ず筋肉質な身体を手に入れるためには一時的に肥満体型を通らなければ

 

ならないのです。

 

なので、私が見た情報商材作者の太った状態の写真も

 

ただの肥満体型ではなく、筋肉が大量に眠っている状態の肥満体型だったのです。

 

お酒と暴飲暴食でこんなビール腹になってしまいましたが、

 

この情報教材に書いてある通りにトレーニングをすれば1ヶ月もすれば

 

こんなに素敵なマッチョボディになれますよ~♪

 

なんて情報教材作者は唱っていましたが、

 

実は既に筋肉ボディにはなっていて、ただ単に食事制限で1ヶ月くらいもすれば

 

大分身体が絞れて、脂肪に隠れた筋肉が見えてきただけ。

 

情報教材の作者の見せた手品はこれでした。

 

つまり、情報教材によって1ヶ月で理想ボディになったのではなく、

 

筋トレであらかじめ筋肉は育てておいて、いざ絞った写真を見せて商売していただけというのが現実です。

 

まあ、筋トレで筋肉を育てていく過程において、情報教材の手法は使っているでしょうから

 

うそはついていないかもしれませんが、方法はほとんどぼかされていて、

 

この情報教材だけでは当時の私のように、見た目は何も変化がないのが関の山でしょう。

 

 

 

 

 

こんな風に書くと私がHIITトレーニングは使えねークソ手法と言っているように

 

聞こえるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。

 

現に私は今でもこの情報教材に乗っていたストッピングの手法を使っていますし、

 

ショートインターバルをバンバン取り入れて、HIITトレーニングを使って

 

筋肉をバンバン追い込んでいます。

 

私が批判しているのは、情報教材作者のこれだけやってりゃ理想のマッチョになれるという

 

はなはだ無根拠な話だけです。

 

話の内容は本当にクソ過ぎてこんなもんに2万も払ったと思うと悲しい感じがしますが、

 

ストッピングの手法についてはかなり筋肉に刺激を与えることができる良手法です。

 

このブログを読んでいただいた読者の皆様には私がこの手法を無料でお届けしますので、

 

ぜひ筋肉への最後の追い込みにストッピングの手法を使ってみてください!

 

かなり刺激的ですよ♪

 

最後にHIITトレーニングであれば、短い時間でも効果があるということが言われて

 

いますが、実際のところは微妙です。

 

かなりの高強度で追い込まなければ意味がないと言われても、

 

どのくらいでやればよいのかの加減の取り方が難しいと言わざるを得ません。

 

しかも、このトレーニングに手を出すのは、日頃運動に時間を割くことができない

 

筋トレ初心者の方が、短い時間でも効果があるのであれば試して見たいと

 

手を出すケースがほとんどでしょう。

 

ですが、筋トレ初心者の方がいきなり、高強度のトレーニングなどすれば

 

最悪ケガに繋がってしまうでしょう。

 

ケガをしないにしても、普段運動をしてもいない身体にはかなりの負担をかけるはずです

 

到底おすすめできる手法とは言えません。

 

かといって、普段運動をする習慣がある方に、時間短縮におすすめできるかと言えば

 

そんなこともありません。

 

どの程度で追い込めば良いかもよく分らず、短時間で終わらせてしまっても

 

はっきりいって、トレーニングをしたという実感がわきません

 

いくら科学的に効果がある手法と分っていたとしても、

 

普段からやってる時間をかけて行う充実したトレーニングを

 

やった実感もわかないような得体もしれないHIITトレーニングに全て切り替える

 

といった選択肢はとりにくいでしょう。

 

 

 

もちろん、トレーニングをする時間がない場合などは代りとして使えるかもしれません。

 

ですが、時間をかけてじっくり追い込むトレーニングと併用してこそ、

 

さまざまな刺激を筋肉に与えることが出来るのであり、本当に充実したトレーニングを

 

行うことができると個人的には考えています。

 

HIITもストッピングも筋肉を追い込む手法としてはかなり優秀な手法です。

 

一つのやり方にこだわるのではなく、手法の一つとして自身のトレーニングに取り入れ

 

あなたのトレーニングをとり楽しくカスタマイズしていきましょう!

 

 

ちなみに、私はショートインターバルとストッピングを駆使して、3時間くらい全力で全身を鍛えて完全燃焼して燃え尽きるのが好きです(笑)

 

 

それでは今回はこの辺で失礼いたします。

ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。