将棋における苦手戦型~答えは実戦の中にある
こんにちは!ノラフェンリルです。
最近はトレーニングやらいろいろマジなことを書いていたので
今回は気晴らしに将棋の雑記を書いていきたいと思います。
テーマは苦手戦型克服についてやっていきます。
ではよろしくお願いします。
1.苦手な戦型
将棋を指していると必ず分かってくるのが自分の苦手な戦型です。
確かにコンピュータで解析してみても別に自分が不利にいきなりなるわけではないのですが、
なんとなく自分の気に入らない展開になったり、自分的にはあまり歓迎できないような意識が将棋には存在します。
俗に言う苦手意識というやつです。
例えば、英語が得意で数学が苦手だとか、人によって得意科目と苦手科目があります。
それと同じことが将棋にも言えてしまうんです。
A君にやらせたら数学いつも100点だけど、B君にやらせてもいつも赤点しかとれない。
別に数学のテストの問題は同じであって有利不利が決まっているわけでもないにもかかわらず、差が出てくる。
将棋でいうところの
理屈ではなく、本人の感覚で得手不得手が決まってくる戦型
これが将棋における苦手な戦型です。
2.苦手な戦法を避ける
苦手な戦型に対処する方法は大きく分けて2つあります。
一つは苦手な戦型を避けることです。
一昔前の私はこちらを採用して立ち回っていました。
苦手な戦法を100%と避けられるとは言いませんが、
相手の得意な形に持ち込ませないというメリットがあります。
ただし、こちらの方法の場合は多くのデメリットが存在しているんです。
まず一つ目は相手の得意な形に持ち込ませないように頑張ることになるんですが、
相手の得意形を避けるあまりに、自分の得意な形を捨てることになります。
むしろ相手の得意を封じるためだけに作られた自分の陣形はかなりいびつになりますので、使いこなすのは大変困難です。
第二に、沢山の戦法や戦型を覚える必要が出てきます。
相手によって得意な戦法は本当に千差万別です。
なので、戦法ごとに対策や対処方法を学んでいかなければなりません。
ひとえに、相手の得意戦法を避けると言っても、
完全に避けきれないものや、勝ちパターンに持ち込ませないように立ち回ることが必要だったりと対策は無数に存在します。
なので、相手の得意戦法を避けようと思うのであれば、
相手の何倍もその戦法を勉強するハメになるのです。
私が実に200冊もの将棋の本を読むハメになった原因はここにあります。
そして200冊もの本を読んで勉強しましたが、苦手な戦法を完全に避けたり、
対策を打つことは出来ませんでした。
それほど、将棋の対策は奥が深いし、戦法の数も多いのです。
そして、何より対戦相手の顔色をびくびくうかがいながら将棋を指すことになるので、
とんでもなく相手に依存する対処方法になります。
いろいろな戦法を勉強するということは確かに楽しいですが、
オールラウンダーの器用貧乏になる方法とも言えてしまうので、
実際に200冊も本を読んで器用貧乏やってた私から言わせていただきますと
あまりおすすめしたいような方法ではありません。
3.自分の得意戦法を極める
苦手戦型を避ける2つ目の方法は自分の得意戦法を持って、
相手を自分の土俵に引き込む事です。
こちらの方がポジティブで積極的かつやってて楽しいので個人的におすすめします。
自分の戦闘スタイルをあらかじめ固定してしまうことで、
相手がどんな戦型できたとしても自分のスタイルをつらぬくことが出来ます。
例えば、私の場合はゴキゲン中飛車という戦法を愛用しており、
いろんな戦法に浮気をしてしまったものの、
最終的にはこの戦法に落ち着きました。
ゴキゲン中飛車は攻撃の大砲である飛車を真ん中に構えて
攻撃力が高く、奇襲もできるし持久戦にも対応可能の優れものです。
中飛車の魅力についてはこちらの記事もご参照いただければと思います。
しかし、この方法にもデメリットはあります。
それは、どんな戦法にも弱点はあるため、自分の選んだ戦法の弱点と向き合っていかなければならない事です。
例えば私が愛用しているゴキゲン中飛車ですが、三間飛車に弱いという弱点があります。
なので、相手が三間飛車にしてきたら…、
一つの戦法を使い込んでいるうちに、大体どんな戦法には負けやすいのかなども
分かってくるので、どうしても勝てないようであれば、
その戦法にだけ対策を用意すれば良いだけの話しです。
私の戦闘スタイルで言えば、
基本的に全ての相手に対してゴキゲン中飛車で対応し、
相手が三間飛車で弱点をついてきたときだけ、居飛車で対応するといったように、
自分のスタイルをもつことによって弱点の補強を最小限に抑える事ができます。
将棋の本も200冊なんて読む必要はなく、中飛車の本と三間飛車の対策本に絞ることが出来ます。
これだけでもだいぶん勉強量が減りますよね。
なので、もし、将棋を始める場合はまずは自分の戦闘スタイルをもつ。
自分の好きな戦法を選ぶことから始めて行きましょう!
ってことで、私はもちろんゴキゲン中飛車をおすすめさせていただいて(笑)
今回はここで失礼いたします。
ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
また次の記事でお会いできるのを楽しみにしております。