将棋の研究とはなんなのか?将棋が強くなる方法

こんにちは!ノラフェンリルです。

 

最近はなかなかブログを更新するのにもなれてきて、

 

どうすれば自分が伝えたいことが伝えられるのかも

 

だんだんと分かってきたような気がします。

 

 

そもそも相手に何かを伝えようということを今まで

やってきたことがないんですから当たり前かもしれません(笑)

 

 

それでは今回は将棋をこれからはじめていきたいという方に向けて

 

将棋の研究と上達法についてお話ししたいと思います。

 

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1.将棋の研究とは

 

 将棋には数多くの戦法が存在しています。

 

 プロ棋士が使っているような主流なところだと

 相掛かり、角換わり、横歩取り、矢倉、雁木、四間飛車中飛車三間飛車

 

 など多くの種類があり、中には戦型分類ができない力戦も多く存在します。

 

 さらにアマチュアで使われているようなレア戦法も加えれば、さらに種類は増えていきます。

 

 そして、自分の使う戦法についてはある程度、使い方を決めておいたり、相手にやられて困る弱点を把握しておかなければなりません。

 

 この戦法の特徴を把握し、局面を知っていくことを将棋では研究と言います。

 

 たとえば、私は中飛車という戦法をよく知っています。

 

 中飛車の本を10冊以上読んで、

 

 何回も実戦で使って、

 

 コンピュータで使い方の手順を研究しています。

 

 ある程度中飛車のことは分かっているつもりです。

 

 しかし、いざ実戦で中飛車のを使えば、

 

 必ず時間を使って考える時が来ます。

 

 中飛車のことを分かっているのにもかかわらず、考える理由は一つです。

 

 どうしたらいいか分からないから考えています。

 

 しっかりと下準備をして考えているにもかかわらず分らない。

 

 思いっきり矛盾しているようですがこれにはちゃんと理由があるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

2.研究によって得られるもの

 結論からお話させていただくと、研究によって得られるのは

 

 不利にならないための方法です

 

 決して、自分が勝つために有利になるための方法ではありません。

 

 もちろん、自分が有利になるための方法も調べるには調べますが、

 

 そんなことはないということが分るだけです。

 

 最近の将棋の研究はコンピュータを使って行われます。

 なぜかと言えば、最近はコンピュータの力が人間を越えているためです。

 

 コンピュータと人間の勝負についてはこちらの記事で詳しく触れているのでご参照といただければと思います。

 

norafenrir.hatenablog.com

  コンピュータは評価値という判定基準でどちらが有利なのかを判定してくれます。

 

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 つまり、コンピュータを使って駒を動かしていけば、誰でもプロ棋士の頭脳をも越える精度で将棋の研究を行うことができるのです。

 

 私が将棋を始めたとき、この事実に気づいたときはとても希望を持っていました。

 

 もしかして、コンピュータで研究しまくれば、プロ棋士を越える必殺の手順を見つけることができると考えていました。

 

 

 しかし、現実は甘くありませんでした(笑)

 

 確かにコンピュータを使えば、自分だけが上手くいくような手順を見つけることもできます。

 

 しかし、実戦でその手順までことが進むことはまず、あり得ないのです。

 

 なぜなら、相手もバカではないためです。

 

 相手も自分が不利にならないようにしっかりと考えてゲームを進めています。

 

 なので、コンピュータで自分が有利になる手順ばかり研究していても、

 

 相手はその罠にはしっかりと気づいて対処してくるため、意味がないのです。

 

 将棋の優劣は非常にシビアです。

 

 コンピュータにかけて研究をしてみると分りますが、

 

 お互いが最善の手を尽くし続ければ、

 

 どこまでも局面は互角で、水平線をたどります。

 

 そのため、コンピュータの針の穴を通すような最新研究を使ったとしても、

 

 自分が不利になる手順を防ぐことができるだけで、

 

有利になる手順を導き出すことはできないのです。

 

 

 

 

 

 

3.プロ棋士の研究と将棋の優劣

 プロ棋士の研究もアマチュアの研究と理屈は同じです。

 それどころかコンピュータの発達により、プロの研究とアマチュアの研究の差は

 今はほとんどないと言っても過言ではありません。

 

 昔はコンピュータがありませんでしたから、

 将棋の研究は自分で考えるしかありませんでした。

 

 そのため優れた頭脳を持つプロ棋士の研究は一種の神秘性を帯びていましたが、

 

 今ではプロ棋士の研究をコンピュータで再検査を行う時代となりました。

 

 なんだかちょっとわびしいですね…。

 

 現在プロ棋士の研究とアマチュアの研究の違いは、

 将棋にかけられる時間でしかありません。

 

 アマチュアはあくまで自分の生活や仕事があるため将棋に時間を

 あまり使うことができませんが、

 

 プロ棋士は将棋をすることが仕事のため、

 一日のほとんどの時間を将棋に費やすことができます。

 

 中には一日10時間以上将棋の研究を行うプロ棋士もいるそうです。

 

 しかし、そんな長時間の研究をしていても、

 

 必ず対局中にプロ棋士も持ち時間を使って考えます。

 

 たとえ、1日10時間以上将棋の研究をしていても、

 分らないことが分るだけ。

 これが将棋の研究です。

 

 

 

 では将棋の優劣はどのようにつくのでしょうか?

 

 実は、将棋の研究をコンピュータで進めていくと、

 どこまでも互角の局面が続いていくだけと言いましたが、

 この話には続きがあります。 

 

 どこまでも互角の局面が続くのは、あくまでお互いが最善の手を

 打ち続けた場合のみです。

 

 つまり、どちらかが最善手を踏み外せば、徐々に優劣の差が開きはじめます。

 

 そして、将棋の最善手は人間の目で簡単に判断できる場合だけではありません。

 

 たとえ、コンピュータにそれが最善だと言われたとしても、

 

 それがなぜ最善なのか?分らないケースの方が多いんです。

 

 なので、序盤を抜けて、中盤の互角の広い海のような局面に来た後は、

 もう研究の勝負は終わり、自分の実力で勝負をしなければならなくなります。

 

 

 将棋の研究をカーナビのような道案内に例えます。

 

 決まっている道を楽に通り過ぎることはできます。

 

 しかし、行き着く場所は、道しるべも何もない大海原です。

 

 その大海原では道しるべも何もないため自分の力で舵をとって進まなければならない

 

 つまり、最後は研究もへったくれもなくなり、実力勝負になるのが将棋というゲームなのです。

 

 要するに、研究で将棋の勝敗は決まることはないと言えるでしょう。

 

 そして実力を養うのには、実戦や詰め将棋が有効です。

 

 だから、プロ棋士に将棋が強くなるために何をすればいいですか?と聞けば、必ず実戦と詰め将棋が返ってくるわけです。

 

それでは今回の要点をまとめます。

★ポイント

  1. 将棋の研究は自分の使う戦型を調べること
  2. 研究してもどこまでも互角の局面が広がっているだけ
  3. 将棋の優劣は実力で決まり、研究では決まらない
  4. 実力を養うために有効なのは実戦と詰め将棋

 

3手詰ハンドブック

3手詰ハンドブック

 

 

おわりに

 いかがだったでしょうか?

 将棋にてっとり早く強くなる方法があるとするならば、

 丁寧に実戦を積み上げていくことしかないと私は思います。

 

 私は昔、実戦が大嫌いでした。

 というのも負けるのが嫌いだったんです(笑)

 いまでももちろん嫌いですが、とにかく簡単に不利にならないように

 昔よりも考えてゲームメイクをするように心がけるようになりました。

 

 相手の考えを読みながら、自分のゲームを作りあげていく感覚は

 どうしてもコンピュータの研究ではまかないきれない部分であるため、

 実戦で試して失敗してそれを繰り返していくことでしか上達ありえないんです。

 気長にやっていくこと、これにつきます(笑)

 

 

 ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。 

 今回はこの辺で失礼いたします。

 また次回、別の記事でお会いしましょう。