オタクが進める筋トレ曲「君の神様になりたい」

こんにちは!ノラフェンリルです。

 

今日は重度のオタクの私が、筋トレするときに聞く曲について

ご紹介したいと思います。

 

オタクと筋トレって相性が悪いように見えますが、

 

実は結構オタクであっても最近は体型や見た目を気にされる方も

 

増えてきています。

 

加えて、筋トレはサッカーやバスケなどのスポーツとは違い運動神経を要求

 

されないため、運動音痴の私でも大変取り組みやすいものとなっています。

 

なんかこんなこと書いてたら、運動神経がない人でも取り組める筋トレのひみつ

 

とかなんか他の記事を書きたくなってきましたが、それは別の機会にゆずるとして

 

早速、曲の話に入っていきたいと思います。

 

もし、このお話を聞いてみて、実際に筋トレの時に聴く曲ができたといっていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

1.曲名「君の神様になりたい」

 

 作詞 カンザキイオリ

 作曲 カンザキイオリ


君の神様になりたい。/初音ミク

 

カンザキイオリさんは、主にボーカロイド等を使用し、楽曲制作し、投稿している投稿者です。

 

最近は自分の曲を自由に作詞作曲し、ボーカロイド等のソフトに歌を唱わせて投稿している方が増えています。

 

そしてその曲を実際に歌う歌い手がそれらの曲をカバーしYouTubeに動画を投稿したり、

 

投稿者の曲を基にアニメのMadを作成しているような方が多くいます。

 

Madとは動画や音声を編集、改編し新たな意味を追加された動画や音声のことを指します。

 

特にアニメの特定のキャラクターをピックアップし、

その活躍を際立たせるような編集と、アニメ内では目立たなかったような部分を掘り下げていくような流れを作り出すものが多く、

 

Madをみてそのアニメをもっと良く知ることができたり、

 

アニメを見ただけでは特に印象に残らなかったキャラクターが突然に感動するほど好きになるなんてこともあります。

 

Madをはじめとしてこのようなものをアニメの二次創作と呼びます。

 

二次創作には作成した方のキャラ愛が詰まっていることが多く、

 

端的に言えば、自分の好きなキャラクターが活躍するような作品に仕上がっています。

 

私もアニメを見た後、自分の好きなキャラが主役となっているような二次創作を探したりするのが好きで、よく二次創作の小説などを楽しんでいます。

 

アニメ本編と二次創作で一口で二度おいしいんです(断言)

これがアニメの醍醐味ともいっても良いかもしれません。

 

そもそもアニメ本編において原作の内容すべてを表現することはできません。

アニメにも尺の都合があるため、泣く泣く割愛してしまう部分があります。

 

そのため、アニメから入って、気に入った作品であったなら、

二次創作を見ることで、アニメではよく分からなかった心理描写などを

大幅に補完することができるのです。

 

本編見終わったら→二次創作探しに行く

 

ここ、テストに出ます(笑)

 

…はい、すみません。大幅に脱線してしまいましたね。

 

しかし、ボカロの曲を語る上でMadと二次創作の関係は切っても切り離せません。

 

なぜなら、ボカロ曲はその曲そのもので完成するものではないからです。

 

いえ、正確には完成はしているのでしょうけれども、二次創作と合わさって

さらに深みをや味わいが深くなると言った方が正確かもしれません。

 

それをこれからお話しします。

 

 

 

2.どんな曲なのか?

 

 「君の神様になりたい」は一言で言ってしまえば感動系の曲です。

 

 カンザキイオリさんの曲調はおとなしいものから始まり、

 

 サビにに近づくにつれてどんどんテンポが上がっていきます。

 

 はじめはおとなしい曲調で、皮肉めいた言葉や、自分の無力を唱っています。

 

 この曲でも【欲にまみれた常人のなりそこないなどとても皮肉に溢れた自虐が

 

 入ってきます。

 

 しかし、この皮肉部分が多くの共感を呼ぶポイントではないかと私は思います。

 

 私自身、昔からコミュニケーションが下手で、正直今でもかなり苦労しているのですが、それでも心底嫌になりながらもなんとか毎日考えて生きています。

 

 本当に嫌で嫌でしょうが無いところを、筋トレなどで努力をしながら心の糸をつないでいる感じがします。

 

 時には嫌になってしまいそうになりそうですが、そんなとき、この曲の歌詞は勇気を与えてくれるのです。

 

 サビに入るまでとにかく自虐の連続で苦しい歌詞が続きます。

 

 【苦しいから歌った】

 

 【悲しいから歌った】

 

 【生きたいから歌った。ただのエゴの塊だった。】

 

 【こんな歌で誰かが救えるはずないんだ。】

 

 そしてここから、こんな無力感からの心の叫びを爆発させていきます。

 それがサビへとつながるこのフレーズです。

 

 【だけど、僕は君の神様になりたかった!!】

 

 自分の無力を嘆きながら、それでも誰かの助けになりたいと

 

 そして、何より無力な自分に対する共感がなによりほしいと唱われています。

 

 この共感が欲しいという部分がとても響くのです。

 

 

 

 

 

3.共感が得られない人種

 

 最近テレビを見ているととても個性的と言いますか、自分独自の感覚を持つような人が増えているように見えます。

 

 きっと正確にはそのような感覚を持つ人が徐々に表に出始めてきたというのが正しいかもしれません。

 

 他の人とは違う感覚や完成の人間はどこか浮き世離れしていて、周りに受け入れられなかったり、

 

あるいは私のように周りと関わるのが嫌いだったりするのがほとんどかもしれません。

 

 私の周りにも人と一緒にいるのが嫌で、通信制の高校に行ったり

 

 普通の人とは同じ道を歩けない人が多くいます。

 

 時代の流れといいますかそういう人も徐々に排斥されずに個性として受け入れられているのかもしれません。

 

 先日テレビで松坂桃李さんとどこかずれたような俳優さんが一緒に食レポの番組に出ているのを見ました。

 

 その俳優さんもどこか自分独自の感覚を持っている方で、どこか松坂さんの話に対してどこかずれた反応をしていました。

 

 松坂さんが行き先の)お店を道の人に尋ねてみたら?と提案したときに

 

 その俳優さんはその道行く人に近寄りながらも、目線はその道行く人の先にあるお店に向いていました。

 

 それに見かねた松坂さんが「行き先のお店について訪ねるんだよ!」と付け加えました。

 

 その補足があって、初めて理解が及んだのかその俳優さんは自分の考えていたことを話しました。

 

「そこの人に、その人の先にある目の前のお店について訪ねるのかと思っていました。」

 

 つまり、松坂さんは食レポのお店の場所について訪ねる気でいましたが、

 その俳優さんはまったく関係のない目の前にあるお店について訪ねようとしていたのです。

 

 そのズレを見たとき私はすぐに分かりました。

 

 この人はずれたこちら側の人間だと。

 

 まあ、テレビの俳優さんにたいして失礼極まれりですが(笑)

 

 彼はこっち側の人間だと思いました。

 

 そんな彼の様子を見て松坂さんは、バラエティ向きだよ(笑)なんて

 

 笑って言っていましたが、私は笑えませんでした。

 

 独自の感覚を持った人間は周りの人とはどこか違ったことを言うので、

 

 周りに面白がられる傾向が強くあります。

 

 私も昔イジルと光るだなんて誰かに言われたことがありますが、

 

 正直バカにされているようでまったく気分はよくありませんでした。

 

 私の場合は、今まで周りの人と関わってきて感じたのは2パターンあります。

 

 

 1.周りから自分の言うことを変っていると笑われる

 

 2.まったく相手にされない

 

 こんな感じだったため、私にとっては

 不特定多数の人とつきあうことはまさに苦痛そのもの(笑)

 

 そして周りの人間と上手くつきあえないのであれば、集団の中出は上位行くことは

 

 できないため、無力感は常につきものでした。

 

 そして、自分だけの感覚はなかなか受け入れられないもののため、

 

 共感が欲しいと願う気持ちは痛いほどあるのです。

 

 この俳優さんもバラエティに出てバカにされても強く生きるのか。

 

 それとも自分の個性を生かせるかのどちらかでしょう。

 

 まさに個性のある人というのは、

 

 周りとは違うずれた変な人になるか

 

 個性を生かして何かを成し遂げるか

 の究極の二択を迫られているのかもしれません。

 

 

 

 

4.突刺さる歌詞

 

 個性的な人は程度の幅はありますが、

 どこか生きることに不自由を抱えていることがケース多くあります。

 

 周りの人に受け入れられない

 共感を得ることができない

 

 こんなことを私も小さい頃からずっと辛い思いをしてきました。

 

 きっと性格のせいなのだろう。

 

 我慢して周りに合わせればこの辛さから解放されるに違いない

 

 なんて仕事を始めてからは考えて頑張ってきましたが、

 

 いやあ、そんなことはなかったですね(笑)

 

 大人になろうが、仕事を始めようが、何をしようにもこの独自感覚というものはつきまといます。

 

 もはや、普通に生きるという面においてはこの感覚は呪いでしかありません。

 

 そして「君の神様になりたい」という曲の歌詞はまさに的確にこの呪いを急所を突いてきます。

 

 自分を無力と断言し、それを嘆いて、

 

 それでも誰かの役に立ちたい、誰かから共感からの共感が欲しい

 

 きっとの作者のカンザキイオリさんも同じ思いを抱いているのかもしれません。

 子供の頃から同じように苦しんでいたのでしょう。以下の歌詞から私と同じような苦悩が読み取れます。

 

【子供の頃は自分も素敵な大人になると思っていた】

 

【ていうか素敵な大人になって自分を救いたいっておもってた】

 

【時が経ち僕がなすのはボロボロの泥だけの自分で】

 

【生きるのに精一杯。】

 

【ゲロ吐くように歌う日々だ。】

 

 これを初めて聞いたとき、歌詞が胸に突刺さりました。

 あまりにも自分が昔から思っていたこととそのものだったためです。

 

 多かれ少なかれ、人は自分の個性を隠して生きにくい世を生きているのでしょう。

 

 そんな生きにくさを歌った曲、それが「君の神様になりたい」なのです。

 

 

 

 

 

5.心を動かす歌い手の技術

 

 生きにくさを感じるすべての人に響くこの曲は多くの歌い手さんがカバーをしています。

 

 それぞれ、歌い手さんによって強調している箇所や声に違いがあるため、聞き比べてみるとこの曲を長く楽しむことができます。

 

 中には歌詞そのものを改編して独自解釈しているようなレアものも見つけることができます。

 

 「君の神様になりたい」だとだいたいメガテラゼロさんという歌い手さんが検索すると出てきます。

 

 確かにメガテラさんの歌が一番しっくりきていて王道ですが、

 

 王道すぎて紹介してもつまらないので(笑)

 

 編集と独特な歌い口、そして心に響く心の吐露が入っているりんたるさんのカバーを

 私は推してみたいと思います。

 


【オリジナルMV】君の神様になりたい。/りんたる【歌ってみた】

 

女性の歌い手さんですが、とてもすっきりとしたかっこいい声が特徴で、

曲に合わせたセリフを入れたり、セリフに合わせて微妙に歌詞を改編しているのが印象的です。

ぜひ疲れたときや筋トレのお供に聞いてみてください。

 

 

 

6.魂を振るわす二次創作

 最後にアニメMadについて触れて生きたいと思います。

 

 はじめに紹介したようにアニメMadとはアニメ一部を編集したものです。

 

 映像と音楽によってのキャラクター心証を浮き彫りにし、その魅力を最大限に

 

 引き出すことを目的に作成されたものがほとんどです。

 

 「君の神様になりたい」は自分の弱さやその苦悩を歌った曲のため

 

 登場人物の辛さやそれに立ち向かう心の強さを最大限に強調し、視聴者にその生き様を浮き彫りにしてくれます。

 

 そのため、「君の神様になりたい」を題材としたMadは無数に存在し、そのどれもが高い評価と強い支持を得ています。

 

 その中の一握りではありますが参考程度ご紹介します。

 

(1)【セリフ入りMAD】Fate/stay night『君の神様になりたい。』 ─答えは得た。士郎/エミヤ

作品:Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS 


【セリフ入りMAD】Fate/stay night『君の神様になりたい。』 ─答えは得た。士郎/エミヤ

主人公、衛宮士郎の理想を描いたMad。

主人公には誰もが幸せであって欲しいという夢があります。

その夢をかなえようとすればするほどそ困難が立ちはだかり、周りから否定されていきます。

しかし、その中で主人公は一つの答えを導き出します。

主人公の出した答えが曲と調和し、まるでそのためにこの曲が作られたのではないかと錯覚してしまうほどの神作品です。

 

 

(2)マギmad 「君の神様になりたい。」

作品:マギ


マギmad 「君の神様になりたい。」

 

マギの魔法学校編の裏主人公ともいえる存在、マタルモガメットを題材としたMad

マギの作者、大高忍さんは人間の悪感情を扱うのが本当に上手いことに定評があります。

 

しかも、その悪感情が生まれたきっかけは決して悪いことではなく、

思いやりや、やさしさが変質してしまった結果の成れ果てというケースが多く、

 

悪役であっても決して憎めないという構図が本当に憎らしい限りです。

 

この魔法学校編で取り扱われているのは人種差別です。

 

魔法学校学長のマタルモガメットは魔法使いに対する差別を嘆き、

魔法使いのための国を作ることを決意します。

 

しかし、その中で魔法使い以外の人間を差別するという、

自ら差別を憎むあまり自ら差別社会を作りだすという矛盾に陥ります。

 

誰よりもやさしく生き、誰よりも同胞の幸せを願って死んだ男の

魂の物語がこのMadには詰まっていました。

 

私も原作を読んだときモガメットにはモガメットの正義があるのだと

とても印象に残っていましたが、このMadを見て正直見直しました。

 

ぜひ原作と一緒に味わっていただきたい一品です。

 

 

かなり長く語ってしまいましたが最後に要点をまとめて

終わりにしたいと思います。

 

★ポイント

  1. 無力と共感がキーワードの曲
  2. 生きにくいさを感じる人送られた曲
  3. 生きにくさに立ち向かう勇気が感じられる
  4. 歌い手によるアレンジ多数あり楽しめる
  5. 二次創作では苦悩を掘り下げることができる名曲である

 

おわりに

 いかがでしたでしょうか。

 初めて一つの曲について掘り下げてみましたが、

 なかなかに私自身気づかされることが多々ありました。

 普段何気なく、聞いている曲にもこの曲に出会うまでのストーリー

 やなぜ気に入ったのか理由があります。

 

 その理由を考えてみると次に自分が探すべき曲も分かってくるのかもしれません。

 

 そしてこの曲が皆さんの筋トレやジョギング時に聞く曲選択肢になれれば、

 これに勝る喜びはありません。

 

 もし、ボカロ曲にもこんな曲があるということだけでも覚えていっていだたければと思います

 

 

 ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

 また次回の記事でお会いしましょう。

 失礼いたします。